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立ちゴケの傷は直してから売る?|修理代と査定の差を比べる考え方

立ちゴケの傷は直してから売る?|修理代と査定の差を比べる考え方

立ちゴケでタンクにへこみ、レバーやミラーに擦り傷がついた。売る前に直したほうが高く売れるのか、それとも修理代のほうが高くつくのか。この記事では、買取店が公式サイトに書いている傷の見方と、ホンダの販売店が出している整備料金表を並べて、「直してから売る」かどうかを決める手順を確かめる。要点は次の3つ。

  • 買取店の説明は「直さずにそのまま」寄り:バイクブーンは、磨けば消える程度のキズは減点しないとし、慣れない補修で新しい傷をつくるおそれがあると書いている。
  • 修理代は見積もりを取らないと分からない:ホンダドリームジャパンの料金表では、時間工賃の欄は1時間で「12,100」(税込・円)。見積もりだけで修理しないと見積料金がかかる決まりもある。
  • 直さないなら、傷は写真と申告で先に伝える:KATIXは、写真で確認できない傷やタンクのキズ・凹みが引き取りのときに見つかると、取引がキャンセルになると書いている。

各社のページは2026年9月28日に確かめたもので、条件は変わることがある。

目次

先に確かめること:傷のほかに、走るのに関わる部分が壊れていないか

ここからは筆者の読み方です。この記事で扱うのは、売るときの値段に関わる「見た目の傷」だ。立ちゴケでブレーキやクラッチのレバー、ペダルが曲がったり折れたりした、ライトやウインカーが割れた、という場合は、売るか直すかの前に、そのまま走らせてよいかを販売店に見てもらってほしい。売るつもりでも、引き渡しまで乗る予定があるなら同じだ。

立ちゴケそのものを防ぐ取り回しのコツは、バイクの立ちゴケを防ぐにはにまとめている。事故で大きく壊れた場合の保険と売却の順番は、事故で壊れたバイクは直す?売る?で扱った。この記事は、走るのに支障のない傷の話に絞る。

買取店は傷をどう見ているか

バイクブーン:基準の金額から、傷やサビで上げ下げする

バイクブーンはよくあるご質問で、値段の決まり方を説明している。全国の業者向けオークションの集計をもとに車種ごとの金額がおおよそ決まっていて、そこからカスタムの状態や傷、サビの程度で増やしたり減らしたりする、というものだ。傷は査定で見られる項目のひとつ、ということになる。

そのうえで同社は、売る前の修理には否定的だ。同じページで、修理や整備にお金をかけても、そのぶん値段が上がるわけではないと答えている。高額査定のポイントのページでは、さらに具体的に書いている。

  • 汚れや、磨けばすぐ消えるようなキズは、同社ではマイナスにしない。
  • 見た目を良くしようと自分で傷やへこみを補修すると、新しい傷ができたり、かえって目立ったりすることがある。
  • 同社は自社の工場で補修や点検をしてから店に並べるので、補修は任せてほしい。

ここからは筆者の読み方です。これは買い取る側の説明で、自社で直して売るからこそ「直さずに持ってきて」と言える、という事情もある。ただ、「自分で補修して新しい傷をつくる」は、タッチアップペンやコンパウンドで手を入れる前に知っておきたい注意だ。

KATIX:写真で査定するので、写っていない傷が問題になる

KATIX(カチエックス)は、自分で撮った写真と申告の内容をもとに、複数の買取業者が査定する形のサービスだ。同社のよくある質問によると、引き取りのときに業者がするのは再査定ではなく、写真と実車に違いがないかの確認だという。キズ・錆び・凹みなどが申告と大きく違わなければ、提示された金額で売れる、としている。

逆に、申告にないものが現地で見つかると、提示の金額では買い取れないのでキャンセル扱いになる(このときキャンセル料はかからない)。同じ答えに挙がっている、現地でキャンセルになる主な原因のうち、傷に関わるものを拾うと次のとおりだ。

  • 写真では確かめられない外装の割れ、キズ、錆び、凹み
  • タンクのキズや凹み、タンクの中の錆び
  • フレームのキズ、錆び、凹み
  • ハンドルストッパーの破損や凹み

このほかに、オイルやクーラントの漏れ、エンジンの異音や不調、車台番号の打刻が読めないことも挙がっている。立ちゴケで地面に当たることのあるタンクも、名指しで挙がっている。

修理代はいくらかかるか:見積もりを取るまで分からない

「直すといくらか」は、傷の場所と、塗装で済むのか部品を替えるのかで変わる。この記事では部品ごとの修理代は調べていないので、ここでは修理代の組み立て方を、公開されている料金表で見ておく。

Honda二輪車の販売店「Honda Dream」を全国で運営するホンダドリームジャパンの二輪車整備料金表(令和4年1月改訂・税込)には、次のことが書かれている。

  • 時間工賃の欄は1時間で「12,100」(単位は円)。料金表にない修理は、パーツリストの作業時間に準じる。
  • 車検整備料金の欄には、部品代・油脂代と、それらの交換にかかる工賃は含まれていない、という注記が付いている。
  • 見積もりをしたあとで修理をしない場合は、見積金額の10%が見積料金になる(上限27,500円)。

ここからは筆者の読み方です。修理代は「部品代+作業時間×工賃」で組み上がるので、部品を替えるのか、板金や塗装までするのかで見積もりは変わる。もうひとつ気をつけたいのが、見積もりにもお金がかかる店があることだ。上の料金表の決まりは一つの販売店のもので、ほかの店も同じとは限らない。見積もりを頼む前に、修理しなかった場合の扱いを聞いておくと、比べるためだけの見積もりで思わぬ出費をせずに済む。

直すかどうかの比べ方

ここからは筆者の読み方です。比べるのは「修理代」と「直したことで上がる査定額」の2つで、修理代のほうが大きければ、直さずに売るほうが手元に残るお金は多い。問題は、後者は直す前には分からないことだ。そこで、次の順に進めると、分からない部分を小さくできる。

  1. いまの状態のまま査定を取る。傷が写った写真で申し込み、傷があることを申告する。
  2. 修理の見積もりを取る。見積もりに料金がかかるかを先に確かめる。
  3. 査定した先に「この傷を直したら、いくら変わるか」を聞く。答えが見積もりより小さければ、直さずに売る。
  4. 直すと決めたら、直したあとの写真で査定を取り直す。

4つ目については、KATIXのよくある質問に、売らずにしばらくしてから査定をやり直すことはできるので、最新の写真を撮って申し込み直してほしい、という答えがある。バイクブーンは上で見たとおり、修理はせずにそのまま出すよう勧めている。

ここからは筆者の読み方です。査定額が大きく変わらないなら、KATIXの金額の保持の期間(よくある質問では、提示した日を含めて2〜4日が基本)にも気をつけたい。修理に日数がかかるあいだに相場は動く。直すかどうか迷っているうちに保持の期間が過ぎれば、最初の査定額はそのままでは使えない。

直したほうがよい場合

ここからは筆者の読み方です。売るまでのあいだも乗る予定があり、レバーが曲がった・ミラーが割れたなど、走るのに関わる部品が傷んでいるなら、査定とは別に販売店で見てもらう。これは値段の話ではなく、安全の話だ。また、売るのをやめて乗り続けることにしたなら、直すかどうかは査定と切り離して、自分が気になるかどうかで決めればよい。

直さずに売るなら:傷を隠さず、写真と説明で伝える

ここからは筆者の読み方です。直さないと決めたら、次にやるのは傷を「先に見せる」ことだ。KATIXのように写真で査定する形では、写真に写っていない傷が現地で見つかると取引ごとなくなる。遠慮して傷を写さないのは、得にならない。

  • タンク・レバー・ミラー・バーエンド・ステップなど、立ちゴケで当たった側を近くから撮る。
  • 説明欄に「立ちゴケで左側に擦り傷、タンクに小さなへこみ」のように書く。

国民生活センターは、中古自動車の売却トラブルについての発表で、修復歴を告げたうえで決まった売却額が、あとから突然減額された相談の例を挙げている。そのうえで、修復歴や事故歴を前もってきちんと告げていたなら、契約後にそれを理由にした契約の解除や減額に応じる必要はない、と助言している。困ったときの相談先として、消費者ホットラインの188番も案内している。この発表は四輪の自動車の話で、バイクについて書いたものではない。ただ、「先に告げておく」ことが自分を守る材料になる、という筋はバイクの傷にもそのまま当てはまると筆者は読んでいる。

出品したあとで書き漏れに気づいた場合について、KATIXのよくある質問は、情報を変えられると答えている。同社のスタッフが訂正・追記し、査定が始まったあとでも、業者には受け取った情報を伝えたうえで査定を頼む、としている。

申し込み前にそろえる書類や写真の全体はバイクの査定を申し込む前に手元に用意することに、引き取りのあとで減額されないかは出張買取は査定後に断れるかに書いた。査定サービスの形の違いはバイクの査定・買取サービス3社の比べ方で見られる。

どこで査定を取るか

この記事で見た2社は、査定の取り方が違う。

  • KATIX:自分で撮った写真で、複数の業者が査定する。KATIXの写真査定は、傷を写した写真と申告で金額が出るので、「直さない場合の値段」を最初に知るのに向く。
  • バイクブーン:自社工場で補修してから売る買取店で、傷やへこみは補修せずそのまま出すよう勧めている。バイクブーンの出張査定なら、実車を見たうえでの金額になる。

ここからは筆者の読み方です。写真で見る形と実車を見る形では、傷の確かめ方が違う。傷のあるバイクは、形の違う2つで査定を取って比べると判断しやすい。

まとめ

  • レバー・ペダル・灯火など走るのに関わる部分が壊れたら、売るかどうかの前に販売店で見てもらう。
  • バイクブーンは、磨けば消える程度のキズはマイナスにしないとし、慣れない補修で新しい傷をつくるおそれを挙げて、直さずに出すよう勧めている。
  • 修理代は、どの部品を替えるか、どれだけ作業するかで変わり、見積もりを取るまで分からない。ホンダドリームジャパンの料金表では時間工賃の欄が1時間で「12,100」(税込・円)で、見積もり後に修理しないと見積金額の10%(上限27,500円)がかかる。
  • 比べるのは「修理代」と「直して上がる査定額」。まず今の状態で査定を取り、直すと変わる額を査定先に聞いてから決める。
  • 直さないなら、傷は写真と説明で先に伝える。KATIXでは、写真で確かめられない傷やタンクのキズ・凹みが現地で見つかると、取引はキャンセルになる。

参考にした情報源

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この記事を書いた人

ゴリライダーハーレー FXBR 乗り/モトブロガー

走って、いじって、伝える。

自己満にカスタムしたハーレー FXBR(ブレイクアウト)に乗っています。ツーリングで見つけた景色や、整備・カスタムで試したことを、YouTube とこのブログで発信中。いまはライダー仲間とつながれるアプリ「RIDERS BASE」も準備中です。読んでくれた人のバイクライフが、もっと楽しくなる情報を届けます。

山の稜線に並んで座るライダー仲間の後ろ姿 また、どこかの道で。 RIDE TO LIVE.
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