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グリップヒーターが効かない・弱いとき|デイトナ公式が挙げる確認順

グリップヒーターが効かない・弱いとき|デイトナ公式が挙げる確認順

グリップヒーターを付けたのに、思ったほど温まらない、あるいはスイッチを押しても電源が入らない。デイトナの後付けグリップヒーター(ホットグリップ ヘビーデューティー ビルトイン4Sn)の取扱説明書には、この症状に対する確認順が「トラブルシューティングQ&A」としてそのまま載っている。今回はこの取扱説明書に沿って、自分で確かめられることを順番に整理する。

目次

電源が入らない・温まらないときの確認順

デイトナの取扱説明書のQ&Aには、「グリップがあたたまらない(電源が入らない)」という問いがあり、その答えとして①〜⑦の確認項目がこの順番で並んでいる。

  • ①長めに押しているか。この製品のスイッチは、4秒間押し続けて操作する
  • ②配線のキボシ・結線コネクターがしっかり接続されているか
  • ③アース用ハーネス(黒色線)が確実に接続されているか。特にボディーアースの場合、塗装を剥がした金属面にアースできているかどうかを挙げている
  • ④電源ハーネス接続部の接触
  • ⑤バッテリー電圧。テスターで12V以上あるかを確認し、12V以下だと発熱が弱まるとしている。その場合はバッテリーを充電するか新品に交換するよう書かれている
  • ⑥アイドリング時と走行時で電源線の電圧に差が出ていないか。差があると発熱に影響する。ただ、その差を車両のほうで制御している場合は、症状を改善するのは難しいとも断っている
  • ⑦インジケーターのLEDが、スイッチを押しても点かない。このときはグリップ内部の発熱線が切れている可能性がある。購入先かデイトナに連絡するよう案内している。取り付けのときにグリップがねじれて断線するおそれがあり、取り付け時に起きた不具合は保証の対象外、という注意も添えられている

出典:デイトナ ホットグリップ ヘビーデューティー ビルトイン4Sn 取扱説明書

読む側から整理すると、①〜④は接続を目で見て確かめる項目、⑤⑥はテスターが要る項目、⑦は取扱説明書自身が購入先やデイトナへの連絡を求めている項目、と分けられる。

アース不良で発熱が弱まる、という指摘

③のアース不良についての記述は、他の項目より詳しく書かれている。ボディーアースの場合、塗装が残ったままの面にアースを取るとアース不良になり、発熱が弱まる、という趣旨だ。取扱説明書は、塗装を剥がした金属面にしっかりアースされているかを確認するよう求めている。

⑤のバッテリー電圧についても、具体的な数値(12V以上)が示されている点が特徴だ。数値の目安があることで、テスターさえあれば自分で判断できる項目になっている。

左右で温度が違う・熱くなりすぎるとき

取扱説明書には、「温まらない」とは別に「左右でグリップ温度に違いが出ている」というQもある。左側はグリップがハンドルに直接取り付くため熱がハンドルに逃げてしまうことがあり、電源スイッチも左側グリップに内蔵されているので、スロットル側(右側)と比べると温度の上がり方に差が出る場合があるとして、「あらかじめご了承ください」と書いている。あわせて、汎用品なので車両によって温度や暖まり具合が異なる場合がある、とも添えている。取扱説明書がこのQで挙げているのはここまでだ。

逆に「熱くなりすぎる」というQに対しては、2つの答えが載っている。

  • ①電源をONにしたときには、クイックヒート機能(急速暖房機能)が必ず働く。熱いと感じる場合は、操作ボタンを1回押せばクイックヒート機能をキャンセルできる
  • ②バイクの再始動時など、グリップがすでに熱を帯びている状態で電源をONにすると、設定した温度レベル以上にグリップの温度が上がる場合がある。このときはクイックヒート機能をキャンセルし、温度レベルを1に設定して、温度が落ち着くまでしばらく待ってから乗るよう案内している

同じ取扱説明書の注意書きには、温度レベル3・4を常時使わないこと(バッテリートラブルややけどのおそれがある)、定期的にレベル1へ切り替えること、素手や薄手のグローブでは低温やけどのおそれがあるので必ず厚手の冬用グローブを着けること、も書かれている。そのうえで、冬用グローブを着けていても低温やけどのおそれはあると注意している。長時間の使用についても、30分に1回程度は電源スイッチをOFFにすることを目安に挙げている。気づかないうちにやけどをする危険があるからだ。

電源ハーネスにはヒューズが入っている

デイトナの取扱説明書によると、このグリップヒーターの電源ハーネスには5A(アンペア)のヒューズがあらかじめ組み込まれている。①〜⑦の確認項目にヒューズ自体の点検は明記されていないが、電源が入らない場合の確認先として、ハーネスに組み込まれたヒューズの状態も見ておく価値はある。

車両側の電気回路についても、ヤマハの取扱説明書は、交換した直後にまたヒューズが切れてしまうような場合は販売店で電気系統を見てもらうよう案内している。デイトナの取扱説明書にはヒューズが繰り返し切れる場面の記載は無いが、ヤマハのこの案内に照らせば、後付け品のヒューズが何度も切れるときも、自分で交換を繰り返すより購入先や販売店に見てもらうほうが筋だろう。

出典:ヤマハ MT-09 取扱説明書

まとめ

グリップヒーターが温まらないときは、スイッチの長押し・配線の接続・アースの状態・バッテリー電圧、という順番で確認できる。テスターが無い場合でも、①〜④の接続の確認は自分でできる。LEDが点灯しないなど断線が疑われる場合は、取扱説明書の案内どおり購入先かデイトナに連絡する。熱くなりすぎるときは、クイックヒート機能のキャンセルと、再始動時は温度レベル1で温度が落ち着くのを待つこと。冬用グローブを着けていても低温やけどのおそれはあるので、長く使うときは30分に1回程度を目安に電源をOFFにする。

参考にした情報源

関連記事も参考にしてほしい。バイクメンテナンス、初心者はどのくらいの頻度でやるべき?では日常点検全体の考え方を、バイクのバッテリー交換は自分でできる?ではバッテリー側の点検を扱っている。

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