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バイクコンテナを借りる前に確かめること|扉の幅と奥行き、盗難の補償、解約の手数料を2社の公式で読む

バイクコンテナを借りる前に確かめること|扉の幅と奥行き、盗難の補償、解約の手数料を2社の公式で読む

自宅やマンションにバイクの置き場がなく、コンテナやトランクルームを借りようか考えている人へ。申し込む前に、公式ページの数字で確かめておきたい点を先に3つ挙げる。

  • 入るかどうか:スペースプラスのバイクコンテナ(KWタイプ)は奥行2.6m・開口幅0.95m。ドッとあ~るコンテナの屋外型は、1.5帖から4帖までの4タイプが奥行き2,200mm(8帖の1Dタイプは5,900mm)。全長2,205ミリのレブル250は、2,200mmのタイプには数字の上ではまっすぐ入らない
  • 盗まれたときの補償:ドッとあ~るコンテナの補償制度は上限30万円だが、よくある質問には、エンジンが搭載されているもの(バイク等)は対象外と書かれている(別のページはこの除外に触れていないので、申し込みのときに確かめたい)
  • やめるときのお金と時期:スペースプラスは解約手数料5,500円(税込)で、申し出た月の翌月末の解約。ドッとあ~るコンテナは原則1ヶ月前予告の末日退去。店舗によって用意がある賃料半額キャンペーン(6ケ月半額)を使うと、その期間中は原則として解約できない

この記事では、バイクを入れられる箱を貸している2社(スペースプラス、ドッとあ~るコンテナ)の公式ページを読み、サイズ・お金・補償・使い方の決まりを並べる。内容は2026年10月1日に各ページで確かめたもので、変わることがある。

目次

鍵を抜いて自宅に置いていても盗まれている:警察庁の統計

置き場を借りる理由のひとつは盗難だ。警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」には、オートバイ盗の認知件数を、鍵の状態と発生場所で分けた表がある(図表2-3-3-エ-2)。

令和6年の欄を読むと、キーが付いていない状態で盗まれたものも、キーが付いた状態のものも、発生場所の区分のなかで件数がいちばん大きいのは「住宅」で、「駐車(輪)場」と「道路上」を上回っている。キーなしの「住宅」の内訳は、大きい順に、4階建以上の共同住宅、3階建以下の共同住宅、一戸建住宅だ。

ここからは筆者の読み方です。表の区分名は「住宅」で、敷地のどこに止めていたかまでは書かれていない。それでも、キーを抜いて自宅に置くだけでは足りない場面がある、とは読める。件数そのものは、上の資料の表で確かめてほしい。

警視庁の「オートバイ盗」の防犯対策のページも、道路上や駐輪場に加えて、一戸建ての敷地内やマンション・アパートの敷地内の駐輪場に止めていたオートバイが盗まれている、としている。同じページは、防犯対策がしっかりとられた駐車場・駐輪場を使うよう呼びかけ、目安を3つ挙げている。

  • 防犯カメラが付いているか、管理人がいつもいる
  • 夜も照明がついていて、周りから見通せる。フェンスなどがある
  • だれでも気軽に入れる造りではなく、車体をつないでおける固定物がある

警視庁は駐車場所のほかにも、短い時間でもハンドルロックをしてキーを抜くこと、防犯性の高い補助錠の併用、盗難防止装置の取り付け、オートバイカバーなどを掛けること、二輪車防犯登録を挙げている。コンテナを借りても、この5つが要らなくなるわけではない。

バイクを入れられる箱は2種類ある:専用のものと、屋外型の流用

スペースプラス:バイク専用のコンテナ

スペースプラスは、公式サイトに「バイクコンテナを探す」という入口を別に持っている。トップページの「バイクコンテナを探す」から物件を探せる。設備は、見た物件(東京都品川区の一覧ページ)の説明では、バイク専用のアルミスロープ、ヘルメットやグローブなどの小物を置ける棚板、2重ロック用の大型アイボルトが備え付けられ、錠前はディンプルキーだ。ほかの物件も同じ設備かは、物件ごとのページで確かめてほしい。

サイズと賃料を、物件のページ3件で見た。

物件 賃料(税込) サイズ(KWタイプ) 空き(10月1日)
原町(大阪府吹田市) 11,000円 開口幅0.95m・奥行2.6m・高さ1.9m 満室
烏山(東京都世田谷区) 16,500円 同じ お問合せ
西大井(東京都品川区) 18,857円 同じ 満室

3件のうち2件は満室で、空き待ち予約の表示だった。物件の数は都道府県で差があり、バイクコンテナの検索ページでは東京都30件、大阪府15件、愛知県14件、千葉県12件と並ぶ一方、0件の県もある。まず自分の生活圏に物件があるか、空きがあるかを見るところから始まる。

ドッとあ~るコンテナ:バイクガレージと屋外型

ドッとあ~るコンテナは、公式ページで2つの型を案内している。

  • バイクガレージ:バイク専用に作られた型。2.2帖~2.3帖で、折りたたみスロープと棚が付く。ただし、バイク専用ガレージがある店舗とない店舗がある
  • 屋外型トランクルーム(バイクコンテナ):1.5帖~8帖。ほぼ全店舗にあるが、バイク専用に作られたものではないので、棚やスロープは付いていない。スロープは初期費用5,000円でレンタルできる(よくある質問では税別・初回のみ)

同社のよくある質問には、屋内型のトランクルームはバイクの収納が禁止だと書かれている。「トランクルームならどれでも入れられる」わけではない点に注意したい。

ウェブでの申し込みは、店舗の詳細ページで部屋のサイズごとの「初期費用計算」を押し、月額料金と初期費用を確かめてから「申し込みへ」に進む流れだ。ウェブ契約ができるのは、空室の表示が出ている部屋になる。

自分のバイクが入るか:全長・全幅を、扉と奥行きに当てる

ドッとあ~るコンテナの公式ページに載っている寸法を、奥行きの短い順に並べる。

型 扉の横幅 奥行き 高さ
屋外型 5Dタイプ(1.5帖) 900mm 2,200mm 2,300mm
屋外型 4Dタイプ(2帖) 1,200mm 2,200mm 2,300mm
屋外型 3Dタイプ(3帖) 1,250mm 2,200mm 2,300mm
屋外型 2Dタイプ(4帖) 2,500mm 2,200mm 2,300mm
バイクガレージ BK(タイプ1) 1,150mm 2,500mm 2,200mm
バイクガレージ BK(タイプ2) 1,200mm 2,700mm 1,750mm
バイクガレージ BK(タイプ3) 1,200mm 2,700mm 2,300mm
屋外型 1Dタイプ(8帖) 1,950mm 5,900mm 2,300mm

同じページは、タイプによって間口や扉の広さが一部異なる可能性がある、と断っている。また、この奥行きが庫内の寸法なのか外側の寸法なのかは、ページに書かれていない。

これに、メーカーの主要諸元を当ててみる。例として、Hondaの公式ページから2車種を引く。

車種 全長(mm) 全幅(mm) 車両重量(kg)
レブル250 2,205 810 171
ゴールドウイング ツアー 2,615 905 391

レブル250の車両重量171は標準の仕様の値で、同じページではE-Clutchが174、S Edition E-Clutchが175と書かれている。

ここからは筆者の読み方です。

  • レブル250の全長2,205ミリは、屋外型の5D・4D・3D・2Dタイプの奥行き2,200mmを上回る。数字の上では、まっすぐには入らない(上に書いたとおり、庫内の寸法かどうかは分からない)。一方で同社のよくある質問は、4D(約2帖)タイプに収納する人が多いと書いている。開口の横幅が広い型に斜めに入れる形になるはずで、入るかどうかは実物で確かめるしかない
  • ゴールドウイング ツアーの全長2,615ミリは、スペースプラスのKWタイプの奥行2.6mも、バイクガレージBK(タイプ1)の奥行き2,500mmも上回る。BK(タイプ2)と(タイプ3)の2,700mmなら数字の上では収まるが、BKには棚(奥行き350mm~450mm)が付くので、床で使える奥行きは店に確かめたい
  • 全幅は扉の横幅と比べる。スペースプラスのKWタイプは開口幅0.95mで、全幅905ミリの車体だと左右の余りがわずかになる。ミラーやパニアケースを足した実際の幅は、諸元の全幅と違うことがある
  • 重さについて、ドッとあ~るコンテナのよくある質問は、構造などにより異なるが最大1㎡あたり300kgほどまで、としている

ドッとあ~るコンテナは、見学のときに自分のバイクを試しに収納することもできる、と案内している。スペースプラスは、内覧できる現場・タイプがあるので問い合わせてほしい、という書き方だ。契約の前に、実車で出し入れを試せるかを聞いておきたい。

床の段差も見ておく。ドッとあ~るコンテナによると、段差は設置場所によって約20cm〜30cmあり、スロープが要る。スロープそのものの話ではないが、車体を押して動かすときと停めるときにヤマハが挙げている注意点は、バイクの立ちゴケを防ぐにはの記事にまとめている。

最初・毎月・やめるときにかかるお金

スペースプラスとドッとあ~るコンテナの公式ページに書かれている費用を、時期ごとに並べる。

時期 スペースプラス ドッとあ~るコンテナ
最初 当月分の日割賃料と翌月分賃料(契約開始日が20日以降なら翌々月分も)。契約事務手数料は賃料1ヶ月分で、下限5,000円(税込) 当月の日割りと翌月分の使用料。事務手数料は月額使用料の1ヶ月分。メンテナンス費(退去時の鍵交換・室内清掃費)。補償の会費と管理費の当月分・翌月分。WEBからの契約は初期費用3,000円引き(金額は時期によって異なる)
毎月 賃料のほか、口座振替の手数料300円~330円(税込) 月額使用料のほか、管理費と補償の会費(月800円と月500円)
1年ごと 更新料5,500円(税込) 1年間の自動更新で、更新手数料はかからない
やめるとき 解約手数料5,500円(税込)。申し出た月の翌月末で解約 原則1ヶ月前予告の末日退去。敷金・保証金は発生しない。原状回復費用は原則請求しないが、故意の損傷と同社が判断した場合は別に請求することがある
いちばん短い期間 利用開始月を含む2ヶ月間 1ヶ月間だけ使う場合の初期費用は、別に確認が要るとしている。賃料半額キャンペーン(6ケ月半額。店舗による)を使った場合、その期間中は原則として解約できない

表を読むときの注意が3つある。

  • スペースプラスは物件ごとに管理会社が違うことがある。烏山の物件ページは、契約の際の費用は店舗によって異なるので直接問い合わせてほしい、と書いている。上の表はスペースプラスの「ご契約の流れ」「お支払いについて」「よくある質問」の内容だ
  • ドッとあ~るコンテナのメンテナンス費は、よくある質問では5,000円(税抜)、「契約の流れ」のページでは5,400円(税込)と、ページによって書き方が違う。管理費と補償の会費も、どちらが800円でどちらが500円かがページ内で入れ替わっている。店舗の詳細ページの「初期費用計算」で出る見積もりで確かめてほしい
  • スペースプラスの物件ページには「費用シミュレーション」があり、利用開始日と期間を入れると初期費用の合計が出る

ここからは筆者の読み方です。月の賃料だけで比べると、更新料・解約手数料・管理費のような「賃料の外」のお金が抜ける。1年借りたら合計いくらか、半年でやめたらいくらかを、申し込む前に見積もりの画面で出しておくと、あとで慌てずに済む。

盗難の補償は、箱とは別に用意する

借りる前にいちばん確かめておきたいのがここだ。ドッとあ~るコンテナのよくある質問は、補償制度について次のように書いている。

  • 南京錠を壊されての荷物の盗難と、火災で荷物が燃えた場合に、上限30万円まで補償する
  • 南京錠の閉め忘れや、自分が原因の火災などは対象外
  • 絵画、単価20万円以上の荷物、エンジンが搭載されているもの(バイク等)も対象外

このとおりなら、箱ごと借りて会費を払っていても、中のバイクが盗まれた場合、この補償制度からは出ない。

一方、同社の「契約の流れ」のページは、補償制度を、火災と盗難による被害についてのみ、単価20万円以下の物に限り最高30万円まで、と説明していて、エンジンが搭載されているものを外すことには触れていない。ページによって書き方が違うので、バイクの車体がどう扱われるかは、申し込みのときに同社に確かめてほしい。

スペースプラスは「安心のサポート体制」のページで、動産保険プランを提携業者から案内する、としている。このページには、バイクが対象に入るかどうかは書かれていなかった。申し込むときに、バイクの車体が対象になるか、上限はいくらかを聞いておきたい。

防犯の設備も物件ごとに違う。ドッとあ~るコンテナは、防犯カメラが設置されていないトランクルームもある、2重ロックができないタイプも多い、と注記している。スペースプラスは、現場に管理人はおらず、スタッフが定期巡回をしている、という説明だ。警視庁の目安のひとつ(防犯カメラか、管理人の常駐)に当てると、その物件にカメラがあるかは、契約の前に確かめる項目になる。

ここからは筆者の読み方です。コンテナは外から車体が見えなくなる置き場だが、盗難の備えを丸ごと任せられるものではない。車体にも補助錠を掛け、盗まれた後のお金は自分の保険で持つ、という組み立てになる。任意保険の車両保険に盗難が入っているか、盗難保険を単体で足すかは、バイクのロードサービスと盗難保険の比べ方で扱っている。

ガソリン・整備・出し入れの決まり

項目 スペースプラス ドッとあ~るコンテナ
出し入れの時間 現場により利用方法は異なるが、基本的に24時間。早朝・深夜は近隣への配慮を求めている 365日24時間
ガソリン・燃料 収納禁止品目に、灯油・ガソリンなどの引火性・可燃性物質がある。バイクコンテナ以外のコンテナにバイクを入れる場合は、ガソリンを抜いた状態で、としている 燃料は保管できない
整備 (確かめたページには記載なし) 点検や整備、カスタムも可能。空ぶかしなど近隣の迷惑になる行為は禁止
中の温度・湿気 コンテナトランクは外気±5℃。通気口はあるが、必要に応じて除湿剤を、としている 屋外型はおおよそプラスマイナス7℃前後。湿気に弱いものには市販の除湿剤を勧めている
使い始めるまで インターネットからの申込みで保証会社の審査が通った場合、申込みから利用開始までの目安は3~5営業日程度。鍵が届いたら使える。電話からの申込みは10~15日程 ウェブ契約は鍵の郵送で基本的に2日程。現地での立会い契約なら当日から

スペースプラスのバイクコンテナのほうで、タンクに入っているガソリンをどう扱うかは、よくある質問には書かれていなかった。予備の燃料を置けないのは2社とも同じなので、携行缶を一緒に置くつもりの人は考え直す必要がある。

もうひとつ、ドッとあ~るコンテナは、車で来てバイクで出かける使い方について、車の乗り付けはできないので近隣のコインパーキングを使ってほしい、と答えている。自宅から置き場までの足(徒歩・自転車)も、物件を選ぶときの条件になる。

借りる前に確かめることの一覧

ここまでを、申し込む前に確かめる項目として並べ直す。

  • 生活圏に物件があるか。空きがあるか(満室なら空き待ち予約ができるか)
  • 扉の横幅・奥行き・高さと、自分のバイクの全長・全幅・全高。棚の奥行きと、ミラーやケースを含めた実際の幅
  • 見学のときに、実車で出し入れを試せるか。段差とスロープの有無
  • 最初・毎月・1年ごと・やめるときの費用を、見積もりの画面で合計する。キャンペーンを使うなら、解約できない期間
  • その物件に防犯カメラがあるか。2重ロックができるか
  • バイクの車体が補償や保険の対象になるか。ならないなら、自分の盗難保険をどうするか
  • タンクのガソリンの扱い、整備をしてよいか、出し入れの時間

置き場にかかるお金を出してみて、乗る回数に見合わないと感じたら、手放すほうと比べる手もある。保管にかかる手間とお金、売る場合の税金の日付は、冬に乗らないバイクは保管か売却かの記事で並べている。

まとめ

警察庁の令和6年の統計では、オートバイ盗の発生場所は、キーが付いていた場合も付いていなかった場合も、「住宅」の区分の件数がいちばん大きかった。置き場を借りるのは、その備えのひとつになる。

ただし、借りる前に数字で確かめることがある。スペースプラスのバイクコンテナ(KWタイプ)は開口幅0.95m・奥行2.6m、ドッとあ~るコンテナは屋外型の奥行きが2,200mm(8帖の1Dタイプは5,900mm)、バイクガレージが2,500mmか2,700mmで、車種によっては数字の上で入らない。費用は賃料のほかに、スペースプラスなら更新料5,500円(税込)と解約手数料5,500円(税込)、ドッとあ~るコンテナなら管理費と補償の会費が毎月かかる。そしてドッとあ~るコンテナのよくある質問は、補償制度の対象外にエンジンが搭載されているもの(バイク等)を挙げている。盗難の保険は、箱とは別に自分で用意する前提で考えてほしい。

参考にした情報源

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この記事を書いた人

ゴリライダーハーレー FXBR 乗り/モトブロガー

走って、いじって、伝える。

自己満にカスタムしたハーレー FXBR(ブレイクアウト)に乗っています。ツーリングで見つけた景色や、整備・カスタムで試したことを、YouTube とこのブログで発信中。いまはライダー仲間とつながれるアプリ「RIDERS BASE」も準備中です。読んでくれた人のバイクライフが、もっと楽しくなる情報を届けます。

山の稜線に並んで座るライダー仲間の後ろ姿 また、どこかの道で。 RIDE TO LIVE.
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