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20年落ちのバイクに値段はつく?|旧車・絶版車の査定で見られるところを、買取2社の公式の説明で確かめる

20年落ちのバイクに値段はつく?|旧車・絶版車の査定で見られるところを、買取2社の公式の説明で確かめる

20年以上前に買ったバイク。何年も乗っていないし、今さら値段はつかないだろう。廃車にするしかないのか。そう考えている人に向けた記事だ。

先に答えを書くと、年式が古いというだけで「値段がつかない」とは決まらない。KATIXが公開している成約の記録では、1991〜1996年に作られたバリオス1型(250cc)が、2023年に7万円〜15万円で売れている。一方でKATIX自身、走行距離の増加や経年によってバイクの価値は下がる、とも書いている。両社の公式の説明を読むと、査定で見られているのは年式そのものより、車種と状態(錆・漏れ・車台番号の読みやすさ)、そして書類だ。

この記事では、KATIXとバイクワンの公式ページ(よくある質問・買取の案内・相場の記事)で、古いバイクの査定で何が見られるかを確かめた。数字は各ページに出ている時点のもので、相場は変わる。廃車の手続きそのものはバイクの廃車手続きの記事で扱っている。

目次

古いバイクでも、買取店は「買わない」とは書いていない

バイクワンのQ&Aは、買取専門店は人気・不人気や得意・不得意ではなく相場の情報をもとに買い取るので、改造車・事故車・不動車も含めて全部のバイクを買い取れる、と説明している。

同じくバイクワンの不動バイクの案内ページは、長年ガレージに置いたまま動かなくなったバイクや、錆びて動かないバイクも買い取るとしている。そのうえで、昔は人気がなかったのに今は値打ちが上がっている「お宝バイク」ということもある、と書き、相談の例として「すごい古いバイク」も挙げている。

ただし、無料とは限らない。同じページには、バイクの状態によっては引上げの手数料を負担してもらう場合がある、という注記がある。Q&Aでも、部品取車・事故車・不動車などは引き上げ手数料がかかる場合があるので、まず相談してほしいとしている。

KATIXのよくある質問は、利用料は無料で、バイクの引上げにかかる料金も業者の負担だと答えている。

ここからは筆者の読み方です。「買い取れる」は「高く買う」という意味ではない。値段がつくか、いくらになるかは車種と状態しだいで、見積もりを取るまで分からない。だから「古いから無理だろう」と決める前に、一度は値段を聞いたほうがいい。

20年以上前のバイクは、いくらで売れているか(KATIXの公開データ)

古いバイクの値段の手がかりとして、KATIXの公式サイトにあるバリオスの相場の記事(2025年1月19日更新)を見る。バリオスは1991年に出た250ccの4気筒で、同じ記事によると1型は1991〜1996年、2型は1997〜2007年に作られた。どちらも今から20年以上前のバイクだ。

この記事には、KATIXで売れた直近10件ずつの成約が載っている。

型 作られた年 成約した月 成約金額(10件)
バリオス1型 1991〜1996年 2023年3〜6月 70,000円〜150,000円
バリオス2型 1997〜2007年 2023年4〜6月 99,000円〜275,000円

表の最小・最大は、記事に載っている10件ずつから筆者が拾ったものだ。10件には走行距離も載っていて、2型では距離がほとんど変わらない2台が、99,000円と275,000円に分かれている。距離だけでは値段が決まらないことが分かる。

ここからは筆者の読み方です。これはバリオスという1車種の、2023年の数字にすぎない。自分のバイクにそのまま当てはめることはできない。ここで言えるのは、20年・30年前の250ccにも値段がついた記録がある、というところまでだ。距離の多いバイクの見られ方は走行距離が多いバイクの記事でまとめている。

旧車の値上がりは「この先も続く」とは書かれていない

KATIXの2024年のバイク買取価格ランキングの記事(2025年6月22日更新)は、変動の金額と率は業者オークションの取引価格をもとにしていると断ったうえで、全体の傾向として1980年以前に作られて売られた旧車(絶版)が多くランクインした、と書いている。同じ記事の中で、旧車・絶版車の買取価格は上がった、ともしている。

ただ、同じKATIXの相場の記事(2025年1月19日更新)は、2022年まで続いた中古相場の高騰が、2023年半ばから落ち着いてきた車種が多い、と書いている。高騰の主な理由には新車の供給不足とメーカーの販売規制を挙げ、新車の供給が安定すれば中古の価格は下がっていくと考えられる、としている。ハーレーは値上がりしている車種が多いが、国産車には2022年の相場から数万円ほど下がったものも出てきている、とも書いている。

よくある質問でも、バイクの買取相場は毎日少しずつ変わっていて、走行距離の増加や経年によって価値は下がる、と答えている。そのうえで、手放すと決めているなら早めに査定を受けることをすすめている。

ここからは筆者の読み方です。旧車・絶版車として人気のある車種には、値上がりした例がある。そうでない車種は、年が経つほど下がる側だと考えておくほうが安全だ。自分のバイクがどちらの側かは、査定を取らないと分からない。

古いバイクの査定で見られるところ

KATIX:写真と実車の違いで「現地キャンセル」になるもの

KATIXは写真で査定し、引き取りのときに行うのは再査定ではなく、写真と実車に違いがないかの確認だとしている。現地での減額は業者に原則禁止させていて、申告に無いものが見つかった場合は、提示した金額で買えないのでキャンセル扱い(キャンセル料はかからない)になる。そのうえで、現地でキャンセルになる主な原因として次の8つを挙げている。

  • オイル漏れ(エンジン、フロントフォーク等)
  • クーラント漏れ
  • 写真で確認できない外装の割れ・キズ・錆び・凹み
  • タンクのキズ・凹み、タンク内の錆び
  • ハンドルストッパーの破損・凹み
  • フレームのキズ・錆び・凹み
  • エンジンの異音・不調
  • フレームに打刻された車台番号の不正打刻、または削れや錆で鮮明に見えないこと

ここからは筆者の読み方です。長く置いてあったバイクで気になるのは、錆の3つ(外装・タンクの中・フレーム)と、車台番号の打刻だ。どれも写真に写っていなければ、引き取りの日に止まる原因になる。先に自分で見て、あれば写真と説明に入れておきたい。

車台番号の錆は、売るときだけの話ではない。北陸信越運輸局 新潟運輸支局の職権打刻のページは、自動車の車台番号や原動機型式が腐食などで見分けにくくなったときは職権による打刻が必要になる、と書いている。車台番号と原動機型式が確かめられないと、継続検査などの手続きができない場合がある、とも注意している。バイクで打刻が読めないときの扱いは、管轄の運輸支局等に問い合わせてほしい。

車台番号の場所について、KATIXのよくある質問は、車検証(軽自動車届出済証・標識交付証明書/廃車証明書)に書かれていて、多くの車体ではフレームのネック部分に刻印がある、ただし車種によって場所が違うので分からなければ問い合わせを、と答えている。写真を送ったあとは、写真と走行距離・車台番号・状態などをもとに、査定を始められるかを審査するとも書いている。

バイクワン:「バイクを高く売るには」の7つのポイント

バイクワンは「バイクを高く売るには」のページで、7つのポイントを挙げている。そのうち古いバイクに関わりそうなものを拾うと、次のとおりだ。

  • 純正パーツ・改造パーツがあれば用意する。カスタムしてあってノーマルパーツが全部そろっている状態か、フルノーマルがいちばん高く売れる、としている。
  • 割れ・傷・凹みは自分で直さず、そのまま売る。買取専門店には中古パーツがそろっていて社員が整備もするので、客が直すより費用がかからない、という理由だ。
  • 整備記録簿があれば用意する。日々のメンテナンスは買取価格に響くとし、転んだことや直したことは隠さずに伝えるほうが、大幅な査定ダウンを避けることにつながる、としている。
  • 売る時期で相場は動く。バイクによって違いはあるとしたうえで、時期による相場の変動は最大25パーセント程度あり、春から夏がいちばん上がり、秋から冬は下がる、と書いている。ただし春から夏は取引台数がかなり増えるので、値崩れするバイクも出てくる、とも添えている。

時期については、KATIXのよくある質問は、新生活の買い替えの3月や、ツーリングの盛んな9月〜11月ごろは買取店の需要が高く、売る時期として検討するとよいとされている、と答えている。2社で挙げる時期は違う。ここからは筆者の読み方です。どちらも相場は動くものだと書いているので、時期を待つあいだに年式と距離が進むことも含めて考えたい。

走行距離が分からない・メーターが怪しいとき

バイクワンの不動バイクのページは、対応できる状態の例として「何万km走っているかわからない」も挙げている。筆者としては、メーターの交換歴がある、距離が信用できないといった古いバイクは、分かっていることをそのまま申告に書いておくのがいいと考える。距離の扱いは走行距離が多いバイクの記事で、メーター交換の記録の話も含めて書いている。

動かない・車検が切れている古いバイク

KATIXのよくある質問は、バッテリーが上がっている不動車にも値段はつく、実働車よりは下がるが値段がついた売却の実績は多い、と答えている。車検証や自賠責保険が切れていても出品はでき、切れていない場合と値段はさほど変わらない、ともしている。

バイクワンの不動バイクのページは、エンジン・ミッションが壊れているもの、パーツの欠品が多いもの、配線が切れているもの、水没車なども対応できる例に挙げている(前に書いたとおり、状態によっては引上げ手数料の注記がある)。

動かないバイクの値段の決まり方はエンジンがかからないバイクを売る記事、車検切れのバイクの運び方は車検が切れたバイクを売る記事で扱っている。

書類がそろっているか

KATIXのよくある質問は、売るときに要るものとして、車検証(軽自動車届出済証、標識交付証明書)と自賠責の証書、所有者の身分証明書(免許証など)を挙げている。すでに廃車している場合は、廃車証明書が必ず要るとしている。長く置いたバイクで書類が見つからないときは、書類をなくしたバイクを売る記事に排気量ごとの再発行の窓口をまとめた。

廃車にする前に、値段を聞いておく

ここからは筆者の読み方です。値段がつくかどうか分からないうちに処分の費用を払ったり、廃車の手続きを進めたりする前に、先に査定で値段を聞いておくと比べる材料ができる。KATIXは廃車証明書があれば廃車したバイクも扱うと読めるので、順番を急ぐ必要はない。ただ、バイクワンのように引上げ手数料がかかる場合もあるので、「値段」と「かかる費用」を両方聞いておきたい。

どちらも値段がつかなかったら、そこで廃車を考えればいい。手続きはバイクの廃車手続きの記事にある。

KATIXとバイクワン、どちらに出すか

KATIX:写真1回で複数の業者が入札

KATIXのよくある質問によると、写真は自分で撮り、その写真で複数の買取業者が査定して、いちばん高い業者を案内する仕組みだ。査定は査定開始から最短翌日の案内で、提示した金額は基本的に提示日を含めて2〜4日保持される。査定額に納得できなければ売らなくてよい。錆や漏れまで写真に撮れるなら、古いバイクでも比べやすい。

KATIXの公式サイトを見る

バイクワン:出張で実車を見る。旧車の車種名も載せている

バイクワンは出張で査定する買取店で、旧車タイプのカスタムバイク買取のページには、Z1R・Z1・GPZ900R・GSX1100S 刀・Z1000MK II・CB750FOUR・CB400F・CB750F・SDR200・RZ350の名前を並べている。Q&Aでは、査定額に不満なら断ってよく、その手数料もかからないとしている。売るときの手数料も原則かからないが、部品取車・事故車・不動車などの引上げ手数料の注記は上に書いたとおりだ。

バイクワンの公式サイトを見る

ここからは筆者の読み方です。錆や傷を写真で撮り切れる状態ならKATIX、動かない・状態を写真で伝えにくいなら出張で実車を見てもらえるバイクワン、という分け方ができる。両方に聞いて比べてもいい。申し込む前にそろえておくものは査定を申し込む前の準備の記事、KATIXの仕組みはKATIXの記事にある。

まとめ:20年落ちのバイクを売る前に確かめること

  1. 年式だけで諦めない。KATIXの公開データでは、1991〜1996年製のバリオス1型が2023年に7万〜15万円で売れている。ただし1車種・その時点の数字。
  2. 値上がりを当てにしすぎない。KATIXは、中古相場は2023年半ばから落ち着いた車種が多く、経年で価値は下がると書いている。
  3. 錆と車台番号を先に見る。タンクの中・フレーム・外装の錆、打刻が読めるかは、KATIXが挙げる現地キャンセルの原因に入っている。写真と説明に入れる。
  4. 書類を探す。車検証などと自賠責の証書、所有者の身分証明書。廃車ずみなら廃車証明書。
  5. 廃車の前に値段を聞く。引上げ手数料がかかるかも一緒に確かめる。

参考にした情報源

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